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テック・マヒンドラ: 技術産業がアグアスカリエンテスで力をつける

500万ドルを投資したインドのソフトウェア開発会社テック・マヒンドラが州内で成長している。この投資は、アグアスカリエンテス内の1年間で2回目の投資であり、州経済の成長を反映している。 テック・マヒンドラの経営陣は、新工場の開所式において、アグアスカリエンテスの経済成長率と技術者の育成のレベルは高いため、州内における投資を決断したとコメントしている。また、メキシコ国内の都市は、グローバル・ビジネスの展開において魅力のある市場であることも認識している。 在メキシコ・インド大使館代表者であるアシュワニ・クマル氏は、インドの企業は、過去10年間でメキシコ国内に約30億ドルを投資し、3万人以上の雇用を実現したと述べている。 「メキシコは、ラテン・アメリカで一番投資が多い国で、我社は、メキシコの経済に貢献できて、光栄です。また、文化の浸透にも努めています。両国の友好がこれからも続きます。」 以上が、インド大使の言葉である。 総合的インパクトのある企業 テック・マヒンドラがアグアスカリエンテスに来たことは何を意味するか。まず、次の3点があげられる。産業の多様化、優秀な人材の教育、給与の高い雇用の捻出。 政府、教育機関、企業が合同でプロジェクトを作り出していく、いわゆる「三重らせんの構造」で発展が望まれるため、これらの三本柱は、特別な価値のあるものである。 まず、テック・マヒンドラは、アグアスカリエンテスで、魅力のあるセクターにおける経歴から、州の産業の多様化に貢献し、マルティン・オロスコ・サンドバル州知事によると、このインド企業は、宇宙産業、自動車産業、農産業、金融、輸送業、再生可能なエネルギーなどのソフト開発を行い、アグアスカリエンテスが成長を目差している分野に合致している。 また、この企業のもう一つの主な特徴は、大学、工業高校などの州内の教育機関と提携することで、テック・マヒンドラは、州内の人材育成を保証し、将来の雇用改善を促進するため、大学との提携を実現している。 この提携を通して、アグアスカリエンテスの学生が、このインド系の会社でインターシップをする機会が与えられ、その間の給与が通常のインターシップの3倍から4倍もらえることになる。 この方法で、テック・マヒンドラが自ら育成した人材を雇用することができるため、これは、アグアスカリエンテスの大卒者の重要な利点となり、その結果、待遇も改善される。テック・マヒンドラ会社代表者によると、新卒者の給与は最低2万ペソで、州内に新たな専門職分野が増えることになる。   アグアスカリエンテスの投資週間 テック・マヒンドラのアグアスカリエンテスへの2回目の投資が発表された同じ週に、ドナルドソンの工場拡張と フェストアルピーネ工場の開所式も発表された。 これらの3つの会社によって、州内に新たに300の雇用が生み出され、州経済開発省(SEDEC)の代表者によると、これらの企業は、アグアスカリエンテスの企業のエコシステムの高水準化を推進し、州内の雇用がさらに改善される。 投資推進担当副長官であるエドゥアルド・インファンテ・プリエゴによると、この3つ企業により州内の経済活動が多様化し、技術とグローバル発展を含む4.0産業のための人材育成ができるようになるとしている。 「グローバル・レベルの市場に対応する特殊分野の企業が州内で設立されることは、アグアスカリエンテスでは、コストが削減できる理想的なエコシステムが州内で形成されているという正しいメッセージを他の企業に送っていることを意味します。」 以上がSEDEC代表者のコメントである。

州内の新しい分野の経済発展の期待

経済開発省(SEDEC)の主催で実施されたメキシコ・マサチューセッツ工科大学(MIT)の企業フォーラムの中で、メキシコの重要なビジネス・フォーラムの一つであるスタート・スマートが再開されました。これにより、アグアスカリエンテスの産業と世界の最新産業と革新とのつながりを持つことができます。 このイベントを通じて、州内の大学生、若い経営者、起業家は、グローバルのリーダ的存在である教育機関MIT、ハーバード大学やキャビファイ、インテルの重役、オアハカ・エアロスペースなどの新興企業との交流が持てることになります。 このイベントで実施されるワークショップや講習会は、産業界の専門家によりアグアスカリエンテス経済発展のために実施されます。その中の主なテーマとして、中小企業の供給チェーン、MITの起業モデルのワークショップ、影響の高いエコシステムの開発などで、薬剤、輸送、宇宙などの分野における概念や調査についても取り扱います。 スタート・スマートは、8月30日、31日に開催され、8月1日より、参加者の予約を受け付けています。参加費用は、学生、1日間600ペソ、2日間900ペソで、会社経営者は1日間800ペソ、2日間1200ペソとなっていますが、州経済開発省は、ビジネス・ワークショップ、講習会に参加希望の州民に1000件の奨学金を用意しています。 奨学金に関する問い合わせは、経済開発省TEL 9102611 (内線 5933) か、eメールileana.ortega@aguascalientes.gob.mxまで。この奨学金は、イベントのすべての金額をカバーしています。また、参加する前に下記のホームページで事前の登録が必要になります。www.foro.mitefmexico.org.

アグアスカリエンテスでメルセデス-ベンツのインテリジェント・カー生産

日産・ルノー・ダイムラー・アライアンスは、アグアスカリエンテスで新しいプロジェクトを開始しました。ドイツ企業メルセデス-ベンツが、Aクラスのセダン高級車生産をアグアスカリエンテスのCOMPAS(アグアスカリエンテス共同生産工場の略)工場で今年の年末から開始することになります。 アグアスカリエンテスで生産される車両が2019年からアメリカ大陸全土に配給されることから、このプロジェクトは、世界規模のプロジェクトと言えます。その結果、アグアスカリエンテスは、メルセデス-ベンツのAクラスのセダンが生産されている世界の3拠点の仲間入りをすることになり、この車種は、ヨーロッパや中国でも販売されることになります。 アグアスカリエンテスで生産されるメルセデス-ベンツの車両は、ドイツ、シンデルフィンゲンにある会社のデザイン・センターで開発された先端技術を有するものになります。その内容は、MBUXのようなAI機能を搭載したもので、運転支援システム、音声コマンド、自動運転、デバイス接続などのレベルの高い設計技術を有しています。 メルセデス-ベンツは、現在生産されている車両の中で一番軽く、空気抵抗係数も0.22と、世界一の空気力学的特性を有するもであるとしています。 日産-ルノー・アライアンスとダイムラーのプロジェクトは、グローバル・レベルの技術の登用により、アグアスカリエンテスの自動車産業の将来の展望を強化して行きます。 数年前から、COMPASは、2020年までに3600の雇用を目指し、州内の重要な経済成長に貢献しています。メスセデス-ベンツの車両生産は、今回が初めてですが、すでに日産インフィニティの生産は行われています。