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大企業のアグアスカリエンテスへの投資

外国の直接投資は、社会の発展に大きな影響をもたらす役目があります。雇用の増加、外貨獲得、競争力アップ、新技術の移行、州または国の輸出の増加など、様々なセクターにおける良い効果をもたらします。

数十年前から、特に自動車産業の大企業の存在し、工場がが拡張がされて来たため、投資家たちは、アグアスカリエンテスとその経済への信頼を持ちつつけてきました。

世界中の様々な国で将来の経済状況に不安の残る中、アグアスカリエンテスの場合は、全く状況が違い、過去4年間において通商協定が結ばれる度に、外国直接投資額が伸び、現在まで34億3千万ドルが投資されています。 

アグアスカリエンテスの何が企業にとって魅力なのか。

アグアスカリエンテスは、世界銀行の2016年ドゥーイング・ビジネスの調査で、事業を開始するのに一番良い都市として評価され、また、メキシコ国内で治安のよい州の一つになっているため、ビジネスを始めようとしている人にとって、良いオプションの一つになっています。

ここでは、アグアスカリエンテスを投資先に選んだ4つの大企業の意見を紹介します。

キャップジェミニ

キャップジェミニは、多国籍企業で、世界中で27万人の従業員を雇用しています。会社は、約50年前に設立され、メキシコでは、20年前に操業を開始し、アグアスカリエンテスでは2012年に設立されています。

「アグアスカリエンテスで事業をする利点の一つとして、アグアスカリエンテス州も市も、顧客と業務を実施するために必要な人材を提供してくれるため、大都市の提供できる条件を提供できる都市であり、それは、従業員に対してもプラス効果です。」キャップジェミニ・アグアスカリエンテス事業所のデリバリー・センターの代表者ロベルト・フランシスコ・アルバレスさんのコメントです。

アグアスカリエンテスの特徴の一部は、州の紋章に示されているように、良い人で構成された州で、勤勉であり、新しいものへの挑戦を恐れない人たちです。

「アグアスカリエンテスの社会に貢献することができました。2012年は、わずか20名の従業員でしたが、8年後には、市の北にデリバリー・センターが開設され、現在の従業500名から、さらに追加で少しずつ300人まで雇用をしていきます。また、顧客にプロジェクトを提供するための技術を有する人材を育成することができました。」キャップジェミニのコメントです。

マヒンドラ

「長期間の調査後、アグアスカリエンテスに生産工場を設立する決定をした理由のひとつにアグアスカリエンテスの地理的位置があります。メキシコの中心に位置し、質の良い労働者を獲得でき、協力メーカーも州内にあるため、他の州との関係を築く大きな利点があります。」マヒンドラのホルヘ・マリン社長のコメントです。

マヒンドラは2017年に商品化を行い、今年は、国内のトラクター市場の6%を占めるようになり、人気商品であるマヒンドラ6060は、ほかの製品と合わせて、市場の47%を独占しています。

「冶金業は非常に重要で、マヒンドラは、鍛造業の提携者を探していました。アグアスカリエンテスは、40%の人が鍛造をしています、しかし、私たちの将来の展望は、農機具を生産することです。農機具の販売を強化して行くことです。もう一つの利点は自動車産業以外他の産業に従事する適応性と人々の協力も感じます。州のスローガンが非常によく適用されています。」ホルヘ・マリンさんのコメントです。

トリプル・ヘリックス・プロジェクト

マヒンドラは、北アグアスカリエンテス工科大学とプロジェクトを開始しました。「大学生がラボで実際の農機具を確認ができるよう農機具を贈呈する提携をしました。その代わりに大学からは、マヒンドラの全国レベルの講習会の会場提供をしてもらっています。その結果、たくさんの学生が当社の工場で実習をするようになり、ディーラーもマヒンドラのすべての農機具を展示する最高のスペースを得ることができ、また、大学の施設を利用して、良い環境で講習会も受けられるようになりました。」ホルヘ・マリンさんのコメントです。

クーパー・スタンダード

州のインフラ整備だけがクーパー・スタンダード・アグアスカリエンテスを投資家、顧客、本社にとって戦略的工場にしたわけではなく、目標を達成し、州内で操業を開始してから20年間以上際立った結果を出すための人材とそのコミットメントも大きく貢献しています。

人材の幅広い能力だけではなく、アグアスカリエンテスには、たくさんの長所があり、それらがクーパースタンダードが操業を開始した理由になっています。それは、地理的位置、州のインフラ整備、自動車業界の顧客に近いことが重要な要素であると会社は説明しています。「アグアスカリエンテスは、その位置関係、優れた人材、国内の重要な地域への移動の便利さで際立っています。」ロへリオ・シルバ・クーパースタンダード工場長の言葉です。

政府、教育機関、企業との貴重な関係を通して、人材育成を実現し、経済開発省(SEDEC)を通じての投資に貢献できる機会を持つことのできたクーパー・スタンダードは、他の戦略的企業と協力し、これからも州内で成長を続けていきます。

バンテック・ロジスティック・メキシコ

この会社は、すべてのロジスティック・サービスを、特に自動車産業界を中心に提供する目的で、2008年9月29日に設立されました。 

本社は、アグアスカリエンテスにあり、州内に倉庫を6か所に持っています。さらに、事務所をイラプアト、シラオ、グアナファト、マンサニーヨ、モンテレイ、メキシコ・シティに持ち、クエルナバカ、イラプアト、モンテレイにも倉庫を所有しています。

「アグアスカリエンテスで操業する利点の一つにメキシコの中心であることがあります。そのため、ほかの都市へのアクセスも良く、また自動車産業もここに集中しています。さらに、インフラの整った工業団地もたくさんあり、土地代も、高くありません。」バンテック・ロジスティクス・メキシコの社長、月居秀貴氏のコメントです。

バンテック・ロジスティクス・メキシコの社長のさらなるコメントとして、「同伴している家族にとって治安は大切な要素の一つです。また、アグアスカリエンテス日本人学校があることも利点の一つです。アグアスカリエンテスには日本人学校だけではなく、インターナショナル・スクールもあります。」

自動車産業のような要求の厳しい業界では、優秀なメーカーとの提携が必要です。バンテックは、その役目を果たし、すでに述べている自動車産業や技術分野などの様々なセクターの在アグアスカリエンテス企業にロジスティック・サービスを2028年から提供しています。

「私たちの日本本社では、ロジスティックの新しい技術の開発をする研究開発センターを有しています。サービスの質と安全な労働環境の改善を目指し、その技術を私たちの事業の中に取り入れたいと思っています。」月居秀貴氏のコメントです。

30以上の経済回復プログラムで市町村の発展を支援

アグアスカリエンテスをメキシコで一番競争力があり、最先端を行く州にするため、州知事が計画する方策と活動を各市町村へ適用する目的を達成するため、経済開発省(SEDEC)、観光省(SECTUR)、農村開発、農業関連産業省(SEDRAE)の各長官が、11の市町村の代表者と会合を実施 この件に関して経済開発省の長官であるマヌエル・アレハンドロ・ゴンサレス・マルティネス氏によると、経済回復プログラムは、30以上の支援、融資により、各市町村の経済を助長、強化することが目的であるため、来週から実施される支援申請に応募希望者に対して、各地町村がその情報発信と申請書受領の窓口になってもらうよう要請した。 また、観光省長官ウンベルト・モンテロ・デ・アルバ氏は、州の魅力のある観光地の奨励、観光分野における特別、専門講習会、魅力的な町などの州の観光省が奨励するいくつかのプログラムを紹介した。同時に、市町村の経済を発展を目的とするもう一つのワイン街道のプロジェクトへの参加も奨励した。 農村開発、農業関連産業省長官ミゲル・ムニョス・デ・ラ・トーレ氏は、アグアスカリエンテスの農畜産業分野の強さ、発展の期待について言及し、効率の良い灌漑用水の使用、生産の再転換、商品化、価値化、小規模生産者の4分野への支援を特に実施して行くことを強調した。 最後に各市町村の長は、州政府が実施している既存企業、起業家向け支援活動を認識し、アグアスカリエンテス州民の生活レベルを改善するこのプロジェクトに参加することを再確認した。 また、本会合には農畜産業、経済開発委員会、共同促進、観光委員会のそれぞれの代表者であるホセ・マヌエル・ゴンサレス・モタ、エデル・ペドロ・グスマン・エスぺヘル両代議士も出席した。

コンティネンタルはどんな会社、従業員の感想

アグアスカリエンテスのコンチネンタルの新工場の発展は地元の人材の能力にかかっている。企業は、待遇の良い給料、魅力ある手当を提供し、1000人以上の従業員を雇用している。したがって、離職率も少なく, 素晴らしい成果が期待される。 コンチネンタルのプロジェクト・リーダーであるイナ・セテルバッケン氏の下、州立大学と提携をし、地元の優秀な人材を探していて、現在、募集している分野は、産業プロセス、ロジスティックス、品質などの技術員、及び、財務管理、人事の専門家である。

コンチネンタルはどんな会社

イノバシオン・エコノミカ雑誌は、3名のコンチネンタルの従業員とインタビューをする機会を得て、この企業で働くことの利点を語ってもらった。アルバロ・リラさんの意見を紹介します。 アルバロさんは、アグアスカリエンテスのコンチネンタルの第1号従業員で、新製品の品質担当技術員であり、GF(グリーン・フィールド)プロジェクトを担当し、1年と1か月になる。 彼は、この会社で働くことで、専門分野、そして個人的にも大きく成長する機会が持つことができた。また、製造現場を世界レベルのコンチネンタルの品質、技術標準に沿って立ち上げなければならなかったため、専門分野での挑戦でもあった。 採用されるまでは、どこの会社も同じで、応募後、人事課による能力の書類審査が行われ、それらが適切と認められ、入社が決まった。 私の目標は、自分の能力と質を上げて行き、産業界ならびに社会に貢献することです。 コンチネンタルは、様々な利点のある会社で、会社の部門間でのシナジー、従業員間で協力し合う体制、この会社の従業員だけが得られる福利厚生、新たな知識を得るための頻繁な教育計画などがある。 アルバロさんの意見では、コンチネンタルの労働環境には次に上げる4つの利点がある。 ・友好的 ・挑戦ができる ・支援してもらえる ・信頼が持てる

アグアスカリエンテスにおけるドイツ系企業の存在感

アグアスカリエンテスは、様々な国からの直接投資を受け入れている。2017年から2019年の第3四半期の期間のみで、30億2400万ドルの投資がされ、その中でドイツからの投資が13%を占め、メキシコ国内でドイツの投資が9番目に多い州である。 これは、地域の産業多様化を達成するため、協力体制を固め、アグアスカリエンテスが世界レベルの競争力と繁栄した州になることを目指すため開催され、在ドイツ・メキシコ大使ロヘリオ・グランギルホーム・モルフィン氏が出席した、中央、バヒオ地区、西部同盟の代表者による会合において、州経済開発省長官マヌエル・アレハンドロ・ゴンサレス・マルティネス氏は報告した内容である。 州経済開発省長官は、ドイツとの貿易を増加し、州、地域の質を活用して、さらなる投資を引き出すための方策を確固とすることを目指す。 州内に誘致された主なドイツ系企業は、メルセデス・ベンツ、コンチネンタル、ボッシュ、マーレ、アルガイエル、ZFなどで、6千以上の正規雇用を生み出し、アグアスカリエンテス州の経済および社会福祉強化に貢献している。 メキシコ・シティでの会合では、外務省の方針調整、企業提携担当者のアルベルト・ウリベ・カマチョ氏、ハビエル・ヒレタ・ベルドゥスコ氏、メキシコ州経済開発省協会(AMSDE)の代表者、ミサエル・ロペス・ベルガラ氏も出席した。

アグアスカリエンテス州の新しい経済開発省長官

マルティン・オロスコ・サンドバル・アグアスカリエンテス州知事が閣僚変更を公示。前長官であったリカルド・マルティネス・カスタニェーダ氏に代わり、前農村開発、農業関連産業省(SEDRAE)長官、マヌエル・アレハンドロ・ゴンサレス・マルティネス氏を経済開発省(SEDEC) 長官に任命。

新経済開発省長官の経歴

モンテレイ工科大学(ITESM)の国際ビジネス学科で農産関連産業を専攻。Agroindustria de Aguascalientes S.A. de C.V.の社長、米国のヒスパニック市場にメキシコの食料品を販売するテキサス州ヒューストンのニュートリ・フリーズ社の金融担当重役を歴任 その後、地元の企業や地域の銀行のアドバイザーの様な企業発展促進の段階的拡大プログラムなど、他分野での活躍の機会も得る ゴンサレス・マルティネス氏は、農村開発、農業関連産業省(SEDRAE)長官を3年務め、現在の職に至る。 経済開発省(SEDEC)長官として、経済成長、投資の価値のある州、雇用捻出でメキシコ国内でトップ・レベルの州になることを目指す。事業において、また、アグアスカリエンテス州民のために最善の機会を与えるため、必要な条件を提供することを目的とし、様々な産業分野に門戸開放する。