メキシコの様々な地域の産業の発展と将来の展望を評価、分析した結果、レヌエボ・グループは、アグアスカリエンテスを信頼し、自動車産業(一次、二次メーカー用)、航空宇宙産業、農産業用の新しい工業団地(レヌエボ・カナダ工業団地)建設を決定しました。 アグアスカリエンテス州は、ケレタロ州、イダルゴ州、サンルイス・ポトシ州、グアナファト州と比較検討された結果、11億ペソ以上が投資が決定され、500の雇用が中期計画で期待されます。 カナダ系の会社は、タイヤ、プラスチック、熱プラスチックのリサイクルに従事する会社を9社設立し、国内の自動車産業、航空宇宙産業に改革を起こそうとしています。 これから3年間の間、それぞれ分野の違う4社が設立され、操業開始と同時に収益と雇用がうまれることになります。 会社の社長であるホセ・M・ゴンサレス氏は、工場設置が完了すれば、持続可能性を優先し、最新の安全性の高い技術を使い、年間約2400万個のタイヤを処理する能力を持つことになると説明しています。また、レヌエボ・グループは、紙使用を100%廃止している世界レベルの最初の会社の一つです。 レヌエボ・グループの事業担当副社長であるランディ・ハリー氏、マルティン・オロスコ・サンドバル州知事、経済開発省長官マヌエル・アレハンドロ・ゴンサレス・マルティネス氏が出席したオンラインによる記者会見では、州政府の事前準備により、州内には9社のみではなく、レヌエボと関連のない会社もアグアスカリエンテスに工場設置を考えていると、会社社長はコメントしました。 このプロジェクトは、州だけではなく、メキシコ国全体にも、質の高い数百の直接、間接雇用をもたらし、工場建設と操業に従事することになります。また、従業員の専門知識の講習会も地方と全国の大学との提携で実施されます。また、経済的効果だけではなく、環境面で、先進国の行っている環境保護のシナジー効果ももたらします。 「アグアスカリエンテスに行くことを楽しみにしています。州政府開始の最初の日から私たちに協力し、私たちのニーズを満足させてくれました。それが、アグアスカリエンテスを選んだ理由です。」ホセ・M・ゴンサレス社長の言葉です。...
外国の直接投資は、社会の発展に大きな影響をもたらす役目があります。雇用の増加、外貨獲得、競争力アップ、新技術の移行、州または国の輸出の増加など、様々なセクターにおける良い効果をもたらします。
数十年前から、特に自動車産業の大企業の存在し、工場がが拡張がされて来たため、投資家たちは、アグアスカリエンテスとその経済への信頼を持ちつつけてきました。
世界中の様々な国で将来の経済状況に不安の残る中、アグアスカリエンテスの場合は、全く状況が違い、過去4年間において通商協定が結ばれる度に、外国直接投資額が伸び、現在まで34億3千万ドルが投資されています。
アグアスカリエンテスの何が企業にとって魅力なのか。
アグアスカリエンテスは、世界銀行の2016年ドゥーイング・ビジネスの調査で、事業を開始するのに一番良い都市として評価され、また、メキシコ国内で治安のよい州の一つになっているため、ビジネスを始めようとしている人にとって、良いオプションの一つになっています。
ここでは、アグアスカリエンテスを投資先に選んだ4つの大企業の意見を紹介します。
キャップジェミニ
キャップジェミニは、多国籍企業で、世界中で27万人の従業員を雇用しています。会社は、約50年前に設立され、メキシコでは、20年前に操業を開始し、アグアスカリエンテスでは2012年に設立されています。
「アグアスカリエンテスで事業をする利点の一つとして、アグアスカリエンテス州も市も、顧客と業務を実施するために必要な人材を提供してくれるため、大都市の提供できる条件を提供できる都市であり、それは、従業員に対してもプラス効果です。」キャップジェミニ・アグアスカリエンテス事業所のデリバリー・センターの代表者ロベルト・フランシスコ・アルバレスさんのコメントです。
アグアスカリエンテスの特徴の一部は、州の紋章に示されているように、良い人で構成された州で、勤勉であり、新しいものへの挑戦を恐れない人たちです。
「アグアスカリエンテスの社会に貢献することができました。2012年は、わずか20名の従業員でしたが、8年後には、市の北にデリバリー・センターが開設され、現在の従業500名から、さらに追加で少しずつ300人まで雇用をしていきます。また、顧客にプロジェクトを提供するための技術を有する人材を育成することができました。」キャップジェミニのコメントです。

マヒンドラ
「長期間の調査後、アグアスカリエンテスに生産工場を設立する決定をした理由のひとつにアグアスカリエンテスの地理的位置があります。メキシコの中心に位置し、質の良い労働者を獲得でき、協力メーカーも州内にあるため、他の州との関係を築く大きな利点があります。」マヒンドラのホルヘ・マリン社長のコメントです。
マヒンドラは2017年に商品化を行い、今年は、国内のトラクター市場の6%を占めるようになり、人気商品であるマヒンドラ6060は、ほかの製品と合わせて、市場の47%を独占しています。

「冶金業は非常に重要で、マヒンドラは、鍛造業の提携者を探していました。アグアスカリエンテスは、40%の人が鍛造をしています、しかし、私たちの将来の展望は、農機具を生産することです。農機具の販売を強化して行くことです。もう一つの利点は自動車産業以外他の産業に従事する適応性と人々の協力も感じます。州のスローガンが非常によく適用されています。」ホルヘ・マリンさんのコメントです。
トリプル・ヘリックス・プロジェクト
マヒンドラは、北アグアスカリエンテス工科大学とプロジェクトを開始しました。「大学生がラボで実際の農機具を確認ができるよう農機具を贈呈する提携をしました。その代わりに大学からは、マヒンドラの全国レベルの講習会の会場提供をしてもらっています。その結果、たくさんの学生が当社の工場で実習をするようになり、ディーラーもマヒンドラのすべての農機具を展示する最高のスペースを得ることができ、また、大学の施設を利用して、良い環境で講習会も受けられるようになりました。」ホルヘ・マリンさんのコメントです。
クーパー・スタンダード
州のインフラ整備だけがクーパー・スタンダード・アグアスカリエンテスを投資家、顧客、本社にとって戦略的工場にしたわけではなく、目標を達成し、州内で操業を開始してから20年間以上際立った結果を出すための人材とそのコミットメントも大きく貢献しています。
人材の幅広い能力だけではなく、アグアスカリエンテスには、たくさんの長所があり、それらがクーパースタンダードが操業を開始した理由になっています。それは、地理的位置、州のインフラ整備、自動車業界の顧客に近いことが重要な要素であると会社は説明しています。「アグアスカリエンテスは、その位置関係、優れた人材、国内の重要な地域への移動の便利さで際立っています。」ロへリオ・シルバ・クーパースタンダード工場長の言葉です。
政府、教育機関、企業との貴重な関係を通して、人材育成を実現し、経済開発省(SEDEC)を通じての投資に貢献できる機会を持つことのできたクーパー・スタンダードは、他の戦略的企業と協力し、これからも州内で成長を続けていきます。

バンテック・ロジスティック・メキシコ
この会社は、すべてのロジスティック・サービスを、特に自動車産業界を中心に提供する目的で、2008年9月29日に設立されました。
本社は、アグアスカリエンテスにあり、州内に倉庫を6か所に持っています。さらに、事務所をイラプアト、シラオ、グアナファト、マンサニーヨ、モンテレイ、メキシコ・シティに持ち、クエルナバカ、イラプアト、モンテレイにも倉庫を所有しています。

「アグアスカリエンテスで操業する利点の一つにメキシコの中心であることがあります。そのため、ほかの都市へのアクセスも良く、また自動車産業もここに集中しています。さらに、インフラの整った工業団地もたくさんあり、土地代も、高くありません。」バンテック・ロジスティクス・メキシコの社長、月居秀貴氏のコメントです。
バンテック・ロジスティクス・メキシコの社長のさらなるコメントとして、「同伴している家族にとって治安は大切な要素の一つです。また、アグアスカリエンテス日本人学校があることも利点の一つです。アグアスカリエンテスには日本人学校だけではなく、インターナショナル・スクールもあります。」
自動車産業のような要求の厳しい業界では、優秀なメーカーとの提携が必要です。バンテックは、その役目を果たし、すでに述べている自動車産業や技術分野などの様々なセクターの在アグアスカリエンテス企業にロジスティック・サービスを2028年から提供しています。
「私たちの日本本社では、ロジスティックの新しい技術の開発をする研究開発センターを有しています。サービスの質と安全な労働環境の改善を目指し、その技術を私たちの事業の中に取り入れたいと思っています。」月居秀貴氏のコメントです。