間違いなくぶどう生産はアグアスカリエンテスに根付いているものであり、州の紋章を見ても、ぶどう生産が重要なアイデンティティになっていることがわかります。
1950年代は、アグアスカリエンテスは、コアウイラ州に次ぐ全国2位のワイン生産を誇りました。その後、生産量が減少しましたが、ワイン生産がなくなることはありませんでした。適切な気候、地理的利点、能力のある人材、ワイン生産で成功しようと考える企業家の増加により、ワイン生産が州内で成長し、確固たる地位を得る基盤はできていると言えます。
ぶどう園は、現在900ヘクタールを占め、州全体で13500トンのぶどう生産をしています。そのため、ワイン生産で観光及び農村に貢献する大きな産業を構築する可能性が期待されていると北アグアスカリエンテス工科大学の学長であるアンへリカ・マルティネスさんは述べています。
この意味で、バハ・カリフォルニア、ケレタロ、グアナファト各州を手本として、アグアスカリエンテスは、ワイン街道観光を皮切りに、質の高いエノツリスモを構築しようと考えています。ローカルのワイン生産者、州観光省(SECTUR)、農村開発、農業関係産業省(SEDRAE),州経済開発省(SEDEC)の協力で、この必要性に対応していきます。
プロジェクトでは、ツアーの中にぶどう果樹園、ワイン醸造所、農園、そして、チーズ生産業、酪農も含まれ、訪問客は、ワイン醸造所の製造工程と歴史を知り、ワインの試飲と、州の農畜産生産品を試食することができます。
ワイン街道は、州の新しい観光製品で、9月にスタートする第1段階では、ワイン醸造所10か所(カサ・レアル果樹園、レトラス農園、サンタ・エレナ醸造所、オリへン醸造所、ワイン醸造多目的センター、エル・アグアへ果樹園、ラス・クルセス果樹園、クアトロ・ソレス果樹園、エル・ポトレリト果樹園、ラ・パラ醸造所)が含まれ、これらすべては、訪問客を受け入れるためのイベント、従業員、インフラの準備ができています。また、これらの場所へのアクセスを容易にするため、道路標識も整備される予定です。
2021年には、ティエラ・ティンタ果樹園、サンタ・フリア果樹園、チャコン醸造所、レナシミエント農園の4つのワイン生産者が追加され、この魅力的な観光産業が完了する予定です。このワイン街道の他州との大きな違いは、それぞれの場所、ワイン醸造所が、特別料理、近隣の観光地など、特異性を持っているからです。また、ガラバト農園もこのプロジェクトに含まれています。
この新しい観光産業に興味のある人、または、ワインを好む人は、9月3,4,5,6日にワイン街道をコンセプトにして伝統的なワイン・フェスティバルが開催されますので、是非足を運んでください。ワイン街道を形成する16か所で300以上のイベントが計画され、参加者への感染対策も十分に考慮され、イベントでは自然との接触、屋外でのイベントが中心で、小グループで行われます。
この4日間、同時に、ワインと組み合わせた食事会、ワイン試飲会、ワイン醸造所ツアーが企画されています。参加者全員がこの魅力的な観光を楽しめるよう、パエジャ・コンクール、ドミノ大会、写真展示、自転車道開放、闘牛に関する講演会、パスタ・フェスティバル、伝統的なぶどう踏み、トリュフとワイン試飲会、コンサート、ぶどう果樹園での子供用映画上映会、ビールとメスカルの試飲会も実施されます。
年間を通じて行えるこのツアーに関する情報は下記ホームページで。 www.rutaldevinoaguascalientes.com.mx
