日本との商業関係、外交を強化することは、州政府が、経済発展のために実施している主
な内容である。日本は、アグアスカリエンテスにおける外国直接投資の55%を占めるため
、この州内投資割合を維持していくことは、重要なことである。
マルティン・オロスコ州知事、リカルド・マルティネス州経済開発省長官を筆頭とする日
本訪問団は、日本との関係を確固とするため、在日本大使館と重要な関係を築いている。
在日メキシコ大使館の事業担当官であるアルマンド・アリアガ・オチョアテギ氏は、日本
訪問団と共に、アグアスカリエンテス州政府が、インパクトの高い11の商談を設定する役
目を果たしてくれた。これは、大使館との密なる関係を保つ州政府とアグアスカリエンテ
スが国レベルの重要性を有すると大使館が認めていることから可能となった。

アルマンド・アリアガ・オチョアテギ氏とマルティン・オロスコ州知事
“日本の企業は、アグアスカリエンテスを非常に良く見ています。日
本の延長として事業ができるとも考えています。レベルの高い人材を
有するため、日本の投資がアグアスカリエンテスにされていると思い
ます。”大使館担当官は述べている。
重要な企業との会合の設定の他に、在日メキシコ大使館は、今回の訪問の主要目的でもあ
った日本に住むアグアスカリエンテス出身者を州政府代表団に紹介してくれた。州政府代
表団が、同州出身で日本在住の学生や企業で働く人に対して更なる発展を期待し、支援を
する旨を伝えたことは公にされていない事実である。
“人材の確保は、新しい投資を獲得するために基本的なものです。外国
語のできる技能員や技術員が常に要求されています。アグアスカリエ
ンテスは、既にこれらの能力を有する人材を輸出する立場になってい
ます。” オロスコ知事は述べている。
日本の強い影響のあるメキシコの州
在日メキシコ大使館にとって、アグアスカリエンテス州は、日本の文化、産業、経済の大
きな影響を受けている州であるとされている。現在まで、1200名以上の日本人が州内に
住み、自動車産業のみならず、繊維、建設、家具、薬品、商業などの分野でも活躍してい
る。
アリアガ・オチョアテギ氏によると、アグアスカリエンテス州が日本に対して常に提携を
求めてしていることは、認識しなければならないことで、“アジア太平洋地域で、特に日
本と取引をすることは州知事及び州にとって大きなコミットメントをすることである。”
と述べている。
今回が現州知事の2回目の日本訪問で、2017年にアジア諸国訪問時には、中国も訪問し、
中国企業のミンス、日系企業であるYIA、湘南造機などのから、投資や工場拡張プロジェ
クトを確約してもらっている。